サラリーマン投資部長のブログ

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超高配当銘柄ARCCの配当金推移から安全性を確かめる。

ARCCとはBDC(Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で将来有望である中小企業や上場企業への融資、事業開発、サポートを行う事業です。

その中でもARCCが最大手となっており、配当利回りは8~10%となっておりハイリスクハイリターンの銘柄であります。なぜこのような高利回りなのか、それはBDCには特殊な制度がありその為、高配当になっています。

 

BDCの特徴

・投資先の利子や配当などの利益の90%以上を投資家に配当、還元することにより法人税の優遇処置を受けられる。このため投資家は超高配当の利回りを得られる事ができる。

 

・リーマンショック以降には銀行に対する融資規制が一段と厳しくなり、中小企業向けの融資が減る一方であり、BDCがその役割を果たしている。

また融資先として自己資本比率が50%以上と高い企業に複数かつ分散投資をしており、これまでに上場しているBDCが破綻したケースはありません。

 

・BDCは固定金利で資金調達をし、変動金利で融資を行うため金利上昇局面では収益的に恩恵を受ける事ができるが、金利引き下げ局面になると収益の悪化となる場合がある。

 

BDCはREITのような税制優遇制度があり、そのために高配当となっています。

制度がどうあれ、投資家としてはしっかりと配当が出ていること、これが一番重要だと私は思っています。

 

配当金推移(2004年~2019年)までの推移

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2004年から2019年の四半期ごとの配当金推移になります。(2004年は年間0.3ドル)

オレンジが特別配当となっており、通常配当にプラスされて投資家に還元されています。

一番左側から2019年で、一番右が2004年になっています。

まず、非常に安定して配当が出されているのがわかります。超高配当の割に以外と安定した推移をしているのに驚きます。最低配当が0.3$で最高が特別配当含む0.5$となっています。

またリーマンショック時にも急激な減配がない点も驚きです。

ただ、増配銘柄ではなく業績により配当額の微増減を繰り返しをしていますが、ハイリスクハイリターン銘柄と思いきや意外と安定して配当金を出していることが分かります。

ただ、今後もこのように配当金が出せる保証はなく、税制制度が変わることもあれば、金利変動により業績が悪化する場合もあるので、リスクを考慮した上でポートフォリオの一部として運用するのがお勧めとなります。

 

ARCCチャート

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2009年のリーマンショック時に3.4ドルまで下落しておりマイナス76.24%の下落率を叩き出しており金融ショック時には紙くずレベルまでの下落をするリスクがあること踏まえた上で投資判断が必要となります。

 

〇〇ショックと言われる度に暴落を記録していますが、基本フラットな株価変動となっており、暴落したところで勇気を持って拾うことができればインカムとキャピタル同時に得る事ができる銘柄となります。

分散投資の一部分としての投資することでリターンを最大限まで引き上げることができるかもしれません。

 

配当生活を目指す上で超高配当銘柄をポートフォリオに組み込むことで目標達成に最短で目指すことができますが

NISA口座で現在ポートフォリオの3%がARCCとなっており、市場暴落時で配当利回り10%付近になったら今の倍の6%付近まで思い切って拾ってみようと思っています。